Hope Of Children(HOC)ノリア孤児院訪問(2017.11.26)
予定していたスケジュールがずれ込み、だいぶ遅れての慌ただしい訪問でしたが、バッタンバンにあ る HOC 孤児院にお邪魔し、施設の見学と歯ブラシ、石けん、サンダルなどの寄贈、また衛生管理の お話をさせていただきました。
この孤児院はもともと 1992 年にカンボジアのお坊さん Muny Vasaveth 師が身寄りのない子供達を お寺で預かり養ったことから始まったそうで、現在バッタンバン市街から少し離れたタコック村とい うところに施設を移し、4~23歳まで25名の子供達が暮らしています。 2008 年から日本人の岩田亮子さんという方が、現地で子供達と暮らしながら支援活動を始め、敷地内で栽培してできた野菜を使ってバッタンバンの街にレストランを開き、子供達の職能育成と自立を目指して頑張っています。
約 2 年前からこちらに移り住み、孤児院の寮母として子供達のお世話をしている奥村さんからのご紹介で、今回の訪問が実現しました。
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施設のある敷地は思ったより広く6ha ほどあるそうです。 男女別二階建ての寄宿舎と広場、集会所、炊事場に食堂、外には田んぼや畑もありました。孤児院で の子供達の生活はとても質素のようで、寝室にはゴザを敷いた2段ベッドが設えられており、各自の 持ち物を入れておくロッカーにもほとんど荷物は入っていないようでした。 奥村さんの話によると、施設の経営状況はとても厳しく、日々の食費も切り詰めているとのこと。子 供達の表情も何となく暗く、あまり元気がないように感じられました。
今回の衛生指導活動の一環として、歯ブラシ、石けんと共に、あらかじめ購入をお願いしていたサンダルは、奥村さんが市場へ買い物に出かける時、少人数ずつ子供を連れて行き、自分でサイズが合うものを選ばせて購入してくださったそうで、子供達は新しいサンダルがもらえることをとても喜んで いたそうです。 子供達の中にはサンダルを持たず裸足で過ごしていた子もいたそうなので、サンダルを履いて怪我をする子が少しでも減ることを願っています。
孤児院の運営を安定させるために、岩田さんは日本で公演活動をして支援を募ったり、市内に HOC カフェを開いたり、いろいろな努力をされているようです。
また少し前まで縫製工場があったという建物を使って、何か経済活動を始めたいという意向もあるそうで、私たちにも何かできることがあればさせていただきたいと、再訪を約束してお別れしました。
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