2020年衛生管理プロジェクト活動報告

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、残念ながら今年は現地を訪れての活動は中止を余儀なくされました。

カンボジアにおいては感染者こそ少なかったものの、政府による全国的な学校閉鎖や州をまたいでの移動制限などが実施されたため、現地パートナーのメンバーも動きが取れず、活動はかなり限られたものになってしまいましたが、そんな非常事態の合間を縫ってスナダイクメールのメンバーがいくつかの学校を訪問してくれた他、現地からの状況報告が寄せられました。


バンテェイ・ミンチェイ州コレンテェイ村コレンテェイ小学校

州境の封鎖が解かれた後の9月に訪問し、衛生管理と歯磨き講習を実施しました。

この村はカンボジア北西部の僻地にあり、幸い新型コロナウィルスの影響は受けていませんでしたが、全国一斉の学校封鎖で授業は行われていず、急遽子供たちに集まってもらいました。



















コンポントム州バランレック村バランレック小学校

感染症予防および衛生用品としてマスクとアルコール消毒液を配布、

子供たちには手作りのマスクを贈呈しました。




















バッタンバン州タグネン村・プレイプリエル村

この2ヶ村では2014年より農業支援プロジェクトを実施してきましたが、今年10月に台風と雨季の長雨による洪水に見舞われ、ちょうど収穫期にあった米が大打撃を受けてしまいました。

カンボジアの国際NGO、G I Z(German International Cooperation)スタッフのシダさんの協力により、災害支援の義援金と衛生用品を届けることができました。


バッタンバン州HOC孤児院

今年も元気いっぱいの子供達の様子を知らせてきてくれました。

例によって整然と並べられたみんなの歯ブラシ。日本人スタッフの方によると、3食毎の食後に歯磨きを促してはいるが、全員の行動を把握するのは無理なので、一応聞くだけ聞いているとのこと、

「歯磨きした〜?」「うん、した〜!」(?!)信じることにしているけれど、したフリの子もいるかもしれないと・・・でも小学生中学年くらいからは自発的に磨いているそうです。





















今後の課題と展望

カンボジアの新型コロナウィルスの感染者数は世界的に見ると圧倒的に少なく、検査数の少なさを差し引いてもそれほど深刻な状況ではないようです。

しかし政府の感染対策はかなり厳しく、州をまたいでの移動制限や全国学校閉鎖などの対策をとっており、国民生活への影響は決して小さくありません。

また海外企業の下請け工場が多いカンボジアでは、生産受注減少の影響で賃金低下や解雇が起き、失業者が増加するなど経済的な打撃も大きいようです。

一旦解除された休校措置も、11月に政府内でクラスターが発生したため再び学校が閉鎖され、再開の目処はまだ立っていません。また同じく10月にカンボジアを襲った台風と雨季の大雨による洪水被害も東北地方を中心に広がり、農村部の貧困化が懸念されます。


そんな状況の中貧しい人々の間でウィルス感染が拡大してしまったら、そしてもともと衛生状態の良くない地方の村で発生したら大変なことになるでしょう。


そのことから考えても、しっかりした衛生管理と感染予防の知識を根付かせることは、今まで以上に重要になると考えられます。

今後事態がある程度収束しカンボジア渡航が可能になったら、衛生管理とともに感染症予防の知識も伝えていけるよう、そしてたとえ渡航が叶わなかったとしても、啓発のための動画を作って発信することはできると思い、現在そのコンテンツ作りに取り組んでいます。

来年には手洗い、歯磨きなどの衛生管理、応急処置、感染症予防など要点ごとにまとめ、子供たちにも楽しみながら学んでもらえる動画集を作り、発信していければと考えています。


新型コロナウィルス・パンデミックの影響下で、今後の展開は余談を許さない状況ではありますが、いつもご協力いただいている企業、NGOの皆さまには、引き続きのご協力・ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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