Krousa Thmey 孤児院訪問2カ所(タクマオ・プノンペン(2019年9月26,27日)
Krousa Thmey という団体が運営する2ヶ所の孤児院を訪問し、子供たちに衛生教育や命の 教育を実施しました。 今回訪問した時期はちょうどカンボジアのお盆にあたり、残念ながらほとんどの児童は故郷 に帰省したりなどしていて留守でしたが、どこにも帰るあてのない一部の子供たちが残っており、その子供達に少しでも楽しい時間を過ごしてもらいたいと思い伺いました。
1ヶ所目はタクマオ市街にあり、小ぎれいなバンガロー風の建物と、綺麗に整備された庭があり、バンガロー風の建物は男女別の宿舎になっているとのこと。児童の人数は40名ほどでよく管理されているようでした。
私たちが入って行くと、子供たちが手を合わせて挨拶しながら出迎えてくれました。 ここではあまり時間が取れず短い訪問でしたが、先生に挨拶し持参した絵本や歯ブラシ、クレヨンやカレー粉などのお土産を渡し、子供達に紙芝居を見てもらいました。
2ヶ所目に訪れたのはプノンペン市内にある小ぢんまりとした孤児院で、スナダイクメール のテリーさんのお母様もボランティアとして働いているとのこと、子供たちの数は少ないものの、温かい雰囲気を感じました。
ここでは少し長く時間をとって子供たちとじっくり向き合いたいと思い、日本のカレーを作って子供たちと一緒に食べようと、食材も用意しました。
この日の活動にはスレイマオさんと友人のロターナさん、サムさん、医学生のボンリットさ ん、通訳のチルーさん、そして途中からプノンペンの Amazing Cambodia というお土産屋さんのマネジャーをしている日本人のマサさんも参加してくださいました。
昼食のカレーを調理している間、子供達は岡田さんボンリットさんと一緒にお絵かきをし、 だいたいカレーの準備ができたところで授業開始。
まずはボンリットさんスレイマオさんの主導で、歯の大切さや歯磨きの方法、衛生管理のレ クチャーをしてもらいました。二人は時おり笑いを交えながら上手に話してくれ、子供たちも楽しそうに話を聞いていました。
その後大法さんからの挨拶に続き、紙芝居を見てもらったところで午前中の授業は終了、昼食タイムとなりました。
昼食後、子供達に紙芝居の感想を聞きました。
大法「みなさんお昼ご飯のカレーライス、美味しかったかなあ」
全員「はあい、おいしかったです(⋈◍>◡<◍)。✧♡」
大法「ところでみんな、その時何か思わなかった?」 全員「なあんにも思わなかったーーっ」
大法「では、これで今日の"いのちの授業"を終わります。はあ・・・? (;^_^A」
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ということでその後、さまざまな悪戦苦闘を経て、
ついに 「(ころされる動物が)かわいそう」「でも(生きるためには)しかたない」 というところに到達した! そう、それだ!!!
だとしたら、どうする・・・というぐあいに進んでゆきました。 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それじゃあどうしたらいいかな?」
「肉を減らして野菜や果物を多く食べる」 「水やお菓子をたくさん食べる」などの意見もちらほら。
それ以上意見が出そうになかったので、 「動物を食べるのはかわいそうだけれど仕方がない、
その代わり感謝の気持ちを持っていた だくことが大切ですね。」と締めくくりました。
次はズバリ核心をついた質問で「いのちって何?」と聞くと、 「動物」「ありがたいもの」などの意見があり、小さな子供でも「いのち」というものについて、それなりの感覚やイメージを持っているのだと、改めて知らされました。
ただし今回は3~4歳くらいの小さな子供が多く、やはりこのくらいの年齢の児童には、ある程度の方向づけが必要で、もう少し大きい6~10歳くらいの子供になってはじめて、自 分の考えや意見を自由に表せるようになるのだということも分かりました。
最後に「手のひらを太陽に」を歌って(もちろん日本語だったので子どもたちには、意味はわ からなかった w)
歌い終わったら、手をつなごう、という気になって、 みんなで手をつないで「和」になって、「みんなみんな友達だってことを感じようね」 そうしてみんなニコニコと授業を終えました。
今回は「命の教育」第1弾の試みで、まだしっかりした形ができていないものの、年齢層などターゲットが絞られ方向性が見えてきたような気がしました。
ともあれ子供達はみな無邪気で可愛く、また交流の機会を持ちたいと思いながら、皆さんで 一緒に記念写真を撮り、お別れしました。