農業支援プロジェクト2018年11月訪問報告
今年2度目となる今回の訪問は、前回と同じコンポンチュナン州とコンポンスプー州の各村を訪ね、
精米機の評価測定と視察を行いました。
①コンポンチュナン州スレプレイ村
2018年実績(第8期)60家族 収穫量未定
前回導入した精米機はPhorさんの家の納屋に設置されており、作動時に動かないよう下部をレンガとセメントでしっかり固定してありました。精米の精度も上がっていましたが、どうしても3割ほど破米が出てしまい、やはり小型の精米機は限界があるようでした。
そのため精米した米は販売用ではなく、自家消費用にしているとのことでした。
精米に伴って出る籾殻や米ぬかも、養鶏の餌として活用されているそうです。
今期の米はまだ収穫が始まったばかりで収穫量はまだわからないが、米はまずまずの出来になっているとのことでした。
前回用意できなかった日蓮宗の垂れ幕を貼り、皆で記念撮影。
また今回は野菜の種を渡し、メンバーの家族、特に女性に中心となって栽培してもらうようお願いしました。


②コンポンスプー州トロッペアンウェイン村
2018年実績(第8期)60家族 収穫量未定
前回訪問時、天候不良のため米が不作だったこの村、今回はどうなっているだろうと不安な気持ちで訪問しましたが、今年は雨季の終わり頃まとまった雨が降ったとのことで、まずまずの収穫が見込めるとのこと、皆さんの表情も明るくなっていました。
6月に届けた精米機もまだ使っていない状態でしたが、メンバーの家に設置し使い方はわかったとのこと、今年獲れる米を精米するのを楽しみにしていました。
村にある仏陀の池4の水量もだいぶ回復しているようで安心しました。


③コンポンスプー州スヌール村
2018年実績(第5期)102家族 収穫量未定
こちらも前年度水不足で米作が大打撃を受けており大変な状況でしたが、今年は大丈夫そうとのこと、前回約束した精米機を届けました。
精米機を導入するに当たってメンバーの一人Phoさんが責任者として機械の管理をすることに決定。またスタッフのKeaさんから提案があり、メンテナンスや故障時などの対応方法をきちんと決めておくこと、米銀行メンバー以外の人も米を持参すれば誰でも使えるようにすること、などが話し合われました。
この村で2年前、もともとあった池を再掘削してできた仏陀の池5も、久しぶりに視察しましたがきれいな水をたたえており、柵を作ったり池に蓮を植えたりなど水質保持のためいろいろ工夫しているようでした。

