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田山日本語学校訪問 (2017.11.29)

カンボジア滞在の最終日に訪問した田山学校、 今回はついひと月前に入学したばかりという新しい学生と、楽しく交流させていただきました。 いつもの通り、隅々まできれいに掃き清められ整理が行き届いた入り口から、元気の良い挨拶に出迎え られて教室へ。そこではキラキラ光る笑顔と好奇心でいっぱいの生徒40名ほどが待ち構えていてくれ ました。

日本語はまだあいさつと50音を習ったばかりとのことなので、先生に通訳してもらい、まずはスライ ドを見せながら日本の文化や習慣などを紹介しました。 合間に簡単な質問をすると、これまた元気よく手を挙げ大きな声で答えてくれ、シャイで内気なカンボ ジアの若者のイメージが覆されるような驚きを感じました。

なぜ田山学校の生徒はこんなに礼儀正しくまた積極的なのか? 校長のチャムロン先生に伺うと、ここではまず大きな声で挨拶することを徹底的に教えるそうです。ト レーニングとしてお腹に力を込めて発声すること、そして挨拶もただ言葉だけではなくどのような意味 や理由があるのか、日本の心を教えているとのこと。 指導があまりに厳しく、脱落したり泣きながら練習する生徒もいるそうですが、初めに徹底的に基礎を 教え込むことで精神的にも鍛えられ、積極的に学ぶ姿勢ができてくるとのこと。 素晴らしい教育精神と熱意が感じられ、むしろ日本の学校の方が見習うべきなのではと思えるほどでし た。

ひと通り日本の紹介が終わり、次は質問コーナーで何でも聞きたいことを聞いてもらい、今度は私たちが答えましたが、ここでも次から次へと矢継ぎ早に質問が続き、関心の高さが伺えました。 特に日本の乗り物や交通ルール、ゴミ処理の仕方などについての質問が多かったようです。 このことはこれからカンボジアが発展していく中で、とても重要な問題となる事柄でもあり、将来を担っていく若者に、できれば実際日本に行って見聞する機会を持って欲しいと思いました。

最後に代表の斎藤が日本の歌を披露し、それに答えて生徒が田山学校の校歌を大合唱してくれ、大賑わいで交流会を終えました。 田山学校では学生の授業料は無料で運営されており、それだけでもすごいことですが、さらに卒業生に 日本の企業などへの就職斡旋や研修なども行っており、本当にやる気のある生徒にとってはまさに夢のような道が開かれています。

また年に数回チャムロン先生の故郷コンポンチュナン州へ皆で行き、現地の子供達と一緒にご飯を作っ て食べたり、学校の中をきれいにしたりする”One Project One Dream”というイベントを開催しており、学生の修学旅行も兼ねて地方の村を訪ねて交流するのは、とても素晴らしい企画だと思いました。

いずれ機会があれば私たちも参加したい、また今回持参した衛生管理や応急処置のポスターも彼らが地 方に行く時に持って行ってもらえたらと思い、お渡ししてきました。

彼らとは今後も交流を続け、ともに仏教の理解を深めたり、一緒に社会活動などカンボジアのために何 かできるような関係性を作っていきたいと思います。

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