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プノンペン大学講義

場所:プノンペン大学 日本語科 対象:日本語学科の学生 15 名ほど

内容:今回はヘインさんの日本語の先生であった教授をご紹介頂き、先生のクラスで日本語を勉 強している15名ほどの生徒さんたちに対して、「フリートーク」としてクラスの中で自由に話 をしてくださいとのことで機会を頂きました。学生の中には若い男女のほか、4名ほどの僧侶の 方もいらっしゃいました。

最初に私たちから日本のお土産(手ぬぐい)と絵本をプレゼ ントし、自己紹介の後、カンボジアでの CEP の活動について 紹介しました。カンボジアでの社会問題なども交えながら話 すと、生徒さんたちも興味を持って聞いてくださいました。

その後、「本当の幸せとは何か?」をテーマに、日本の例を 挙げながら学生の皆さんと質問を交えながら話を進めてい きました。

まず皆さんに日本の企業で知っている名前を聞くと、多くの学生がホンダやトヨタ、パナソニッ クなどの企業名を挙げてくれました。

そこから、日本における仏教と、経済発展の裏に発生した現状の問題点について下記のように話 していきました。

・日本は世界に多くの商品を輸出し、現在世界有数の経済大国となっている ・しかしそんな日本も戦後は焼け野原となってゼロからスタートした

・その日本の経済発展の裏には、お金のためだけではなく、より良いものを生み出そうという職 人たちの仏教的なマインドが、精神的な支柱となっていた。

・そうして経済的・物質的な豊かさを手にいれた日本だが、一方で近年多くの心の病を抱える人 が増えており、3万人の自殺者やうつなどの問題が発生している。

その後カンボジアもいま、めざましい発展を遂げていることを踏まえ、 「本当の幸せとは何だと思いますか?」という質問を学生に投げかけました。

学生からは、女子生徒さんから「笑うこと、笑顔があること」という答えや、僧侶の方 から「自分の心を知ること」という答えなどがあり、早速物質的な豊かさにとらわれな

い大切さを学生から聞くことができました。

また「日本は仕事を優先しているが、カンボジアは家族の結束が強いので大丈夫、日本のように

はならないと思う」という回答もありました。 それに対して、かつては日本もそうであったし、もちろん そうなりたかったわけではないが、家族を養うためという こともあり、社会の発展と共に家族の形態なども変わって しまったことなどを伝えたところ、 「カンボジアも注意しないといけないと思う」との返答が あり、これから何を大事にしていくかを共に考えていきましょうという話になりました。

また、「仏教をどのように生活に取り入れて実践しているか?」という質問を投げかけたところ、 同じ女性とさんより「毎日お祈りをしている」などの答えもありつつ、若い人の中には仏教を古 いと考え、あまり実際の教えの内容を知らないという人も多い、という話もありました。

また、政治や社会問題について仏教の教えは反映されていないのか、と質問したところ、「仏教 の教えと政治とは別」という発言もあり、仏教の教えを実際の社会問題に反映していくことにつ

いては、まだまだ改善していく必要があるとのことでした。

そして早くも時間切れとなってしまい、一度講義時間は終わりと なりましたが、その後残れる学生と CEP メンバーとで座談会とい う形で、いくつかのグループに分かれて自由に話をする時間がありました。

日本についてやカンボジアでの生活について、また僧侶の方は日本の僧侶の方の生活や留学につ いての相談など、それぞれ自由に質問を交わしながら親睦を深めることができました。

CEP の活動についても「自分たちも活動に参加したい」という声があり、カンボジアの学生に対 して、新しい刺激となったようです。

双方についての理解を深める、非常に良い機会となりました。

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