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王立プノンペン大学外国語学科(IFL)日本語学科訪問 2022年11月22日

4年ぶりに訪れたIFL日本語学科ですが、前回お会いした学生はもう卒業しており顔ぶれが変わっていましたが、学部長に就任したキム・ニピセット先生がにこやかに出迎えてくれました。


交流授業に参加してくれたのは3年生の学生27名で、日本語の理解度も高くなっているとのこと、教室ですでに待っていてくれ、さっそく制作した最新版動画『アショーカ王物語』を鑑賞してもらいました。

終了後の質疑応答では、岡田氏からこの動画を制作した意図や伝えたかったことなどの説明があり、古い時代の話ではあるけれど、仏法が悪徳非道だったアショーカ王を根底から変えたこと、人はいつでも、どんなに悪い人間でも変わることができる、仏教にはその力があること、人間にとっての幸せとは何か、みな戦争は嫌だ、ダメだと思っていても、世界中から戦争や争いがなくならないのはなぜか、戦争を止めるために私たちは何ができるだろうか?ということを自分の心の中で考えてほしい、という話をしました。

その後少しリラックスして、日本語や日本についてのクイズをしたり、通訳のヘインさんが自分の日本での体験を話してくれたりなどして交流しましたが、皆さん日本の文化や習慣についてもいろいろ知っているようで、様々なことに興味を持って学んでいるのだと感じられ嬉しくなりました。

また一部の学生は仏教にもとても興味があるようで、授業後にもっといろいろ話が聞きたいと、岡田氏のところに集まってくる場面もありました。






授業後のニピセット先生とのお話では、今年日本語学科に入学した生徒は約300名と、相変わらず人気の高い学科で増え続けており、コロナ禍で2年間のブランクがあったものの、今年は少し持ち直して20名ほどの生徒が日本に留学したとのこと。毎年1月に行われる期末試験で優秀な成績を収めた生徒がランキング順に奨学金を得て留学しているそうです。

彼らの一番の希望はやはり日本で働くことで、特に今は夜間のクラスに通う学生が、日本へ行くため熱心に勉強しているとのこと、このような学生がたくさんいることはとても喜ばしいことであり、これだけの努力を重ね希望を持って日本に来る若者を、私たち日本人が失望させてはならないと、戒められる思いも感じました。


交流授業の内容についてもニピセット先生から意見が出され、学生がもっと真剣に取り組めるようにクイズに正解したら景品を出すとか、グループ別けして順位を競うなどゲーム性があるものにする、日本での様々な場面を想定して、ロールプレインゲームをしてもらう、などいろいろなアイディアをいただきました。

また先生は、学生にもっと社会勉強をして欲しいと考えているようで、例えば私たちが行なっている郊外の州での活動に同行して、田舎の暮らしを体験したり、地方の実態を見聞きするようなこともできるのではないか、とのお話もいただきました。


4年ぶりにまたご縁が繋がったこともあり、今後はできれば年に2回ほど訪問する機会を設け、様々な形で学生と交流し、カンボジアの将来を担う若者のサポートができれば良いと考えています。


今回ご協力いただいたキム・ニピセット先生、通訳してくださったヘインさん、そして参加してくださった学生の皆さん、ありがとうございました!




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