パンニャサストラ・インターナショナルスクール・タクマウキャンパス(PIST)訪問 2024年12月7日
- lensman3
- 2月20日
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今回も短い時間ながら訪問し交流することができました。
今年3月頃昨年の場所から200mほど移動した大通り沿いにキャンパスが移転しており、立派な看板が掲示されていました。
大通りからこの看板が見えるお陰で毎日のように学校への問い合わせがあるそうですが、同時に競合する学校が次々と現れ、今では周辺1km四方に4〜5件もの私立学校ができているとのこと、相変わらず生徒の募集は厳しい状況が続いているようでした。
近い場所からの引越しではあったけれど、前の所より手狭になった建物の中で部屋割りを工夫してリノベーションしたり、移動させたエアコンのうち半分が壊れてしまったこと、建物を借りるとき何軒も下見と交渉を重ね、名門PUCの名前を出すと家賃が値上がってしまうため、契約のサインをする直前まで学校名を伏せておいたことなど、いろいろな苦労話を聞かせてもらいました。
校長のサヴォンさん夫妻と打ち合わせの後、授業が終わって帰る前の低学年の子供達に集まってもらい、短い物語『チネロップのキツネ』の動画を上映し感想を聞くなどして交流しました。
先生方とはプノンペン大学と同じトピック「最悪の平和」か「まだマシな戦争」どちらを選ぶかという問いを提示し考察と討論の時間を設けてもらいましたが、皆さん真剣に考えて意見を発表して下さいました。
この1年間様々な困難がありながらも、生徒数は徐々に増え教師陣も安定してきているとのことでしたが、競合する他の学校との差別化を図るためにはPISタクマウ校ならではの特色を出す必要があるとのことで、私たちからの提案として試験的に子供向けの日本語教室のようなものを作ったらどうかとお話ししました。
教科書を使った本格的な授業というより、子供たちが楽しみながら日本語に親しめるよう、日本の絵本や遊び道具などを使って簡単な日本語を学べるコースを作り、先生も週1回程度大学生のアルバイトのような感じで気軽に来てもらえるようにしたらどうか?
サヴォンさんによると、今は英語とクメール語の他に中国語のコースがあり、生徒数も多いとのこと。授業料は中国から補助が出るためほとんど無料に近いほど安く生徒の負担が少ないこと、中国人の教師もたくさんいるとのことでした。
日本語コースは以前から作りたいと思っておりぜひやりたいが、授業料の負担を少なくするために中国語コースと同じように授業料を補助してくれるNGOなどを探す必要があること、先生がいないことがネックになっているとのことでした。
私たちの知り合いの日本語教師を通じて打診し、興味がある人や学生さんがいるか探してみる、絵本などの教材を集めてはじめは小さな規模からでも始められたら良いですねとお話ししました。
タクマウ市に新しい空港ができ来年にも本格的に稼働し始めるとのこと、そうなればプノンペン郊外の一都市であるタクマウ市で、物流も人の流れも飛躍的に増えることは確実です。
P I Sタクマウ校もその流れを受け着実に発展していけるよう見守っていきたいと思います。

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